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重水素化は代謝部位を変化させない?

Enache LA, Zhang J, Sullins DW, et al. Synthesis and structural assignment of two major metabolites of the LTA4H inhibitor DG-051. Bioorganic & medicinal chemistry letters. 2009;19(22):6275-9.
Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19819140.

ゲノムに強みを持つdeCODE社のフェーズ2開発化合物LTA4H阻害薬の代謝物の同定。代謝物の一つはアミンのニトロソ体であり、もう一つは二つのベンゼン環のうちの一つがヒドロキシル化されたと推定された。後者の同定には、4つの推定代謝物を合成するのではなく、一つのベンゼン環のプロトンを重水素体に置き換えたものを合成して検証した。鍵になっているのはビフェニルエーテルをウルマンで合成しているところ。プロトン体と重水素体の代謝物のマスの差から重水素化した部分がヒドロキシル化されていると推定し、二つのヒドロキシル体を合成して代謝物の同定を行っている。結局重水素化体を合わせると3つ合成している事になるが、合成法に限定を受ける場合のチョイスとして覚えておきたい。おもしろいのは、重水素化したからといって代謝部位が変わるわけではない、という点。場合によっては代謝部位が変わってしまわないかと懸念するが、原子サイズの変化は代謝部位に影響を与える程ではないのだろうか?重水素体の代謝速度の違いにも関心が持たれる。
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