スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

細胞活性消失第4の要素

Scarpelli R, Di Marco A, Ferrigno F, et al. Studies of the metabolic stability in cells of 5-(trifluoroacetyl)thiophene-2-carboxamides and identification of more stable class II histone deacetylase (HDAC) inhibitors. Bioorganic & medicinal chemistry letters. 2008;18(23):6078-82.
Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18952417.

クラス2HDAC阻害薬のトリフルオロアセチルチオフェンは、トリフルオロアセチル部分がジンクプロテアーゼであるHDACの活性中心に相互作用すると推定されている。この化合物は、細胞系では活性を示さず、本報告では、その原因を究明している。原因としては、化合物の膜透過性の欠如、排出系の関与、蛋白結合率の高さ、細胞内での代謝的分解などが考えられたが、検証の結果、トリフルオロメチルケトン部分がケトンリダクターゼによって還元されている為と判明した。これは、チオフェンを別のヘテロ環に変換しても同じであった。

活性中心と相互作用するウォーヘッド部分が代謝を受けるのではどうにもならない。しかし、細胞系評価の段階でこのような事例があるのは、珍しい報告である。通常考えうるのは、膜透過性、排出系、タンパク結合率の3つであろう。in vitro活性と細胞系で活性が乖離があるケースの第4の原因として参考にしておきたい。
スポンサーサイト

テーマ : 科学・医療・心理
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

Secret

プロフィール

Janus

Author:Janus
趣味で読んだ創薬化学論文を綴った日記。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。