スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

硫黄相互作用

http://dx.doi.org/10.1016/j.bmcl.2011.01.063

Lin S, Wrobleski ST, Hynes Jr. J, et al. Utilization of a heteroatom-sulfur nonbonding interaction in the design of new 2-aminothiazol-5-yl-pyrimidines as p38α MAP kinase inhibitors. Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters. 2010.
Available at: http://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0960894X10010711

Matsuno K, Masuda Y, Uehara Y, et al. Identification of a New Series of STAT3 Inhibitors by Virtual Screening. ACS Medicinal Chemistry Letters. 2010:100722142754096.
Available at: http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ml1000273


参天製薬は以前から硫黄原子がカルボニルのπ電子と相互作用しうる事を検証してきた。VEGFRの研究でも分子内のS-O相互作用や分子内水素結合を利用した擬6員環、擬7員環を構築させるデザインを実践している。共有結合に比べてその構造はリジッドでない事から、物性面の損失は少なくて済むのがその特徴である。

BMSはp38阻害薬の研究で硫黄相互作用を巧みに利用している。第2報目の化合物1では硫黄原子とアミドのカルボニル基間で非共有結合的S-O相互作用が推定されるが、ここでその等価体として硫黄原子とピリミジン窒素原子との間でのno→σ*相互作用を狙った化合物2へと母核を変換している。

第3報では、STAT3阻害薬の探索として、DOCK4をカスタマイズしたCONSENSUS-DOCKというバーチャルスクリーニングソフトを利用して27万化合物をスクリーングし、74μMと活性は非常に弱いものの新規なリガンドSTX-0119を見いだしている。この際に、置換基変換でオキサジアゾールをチアジアゾールにすると活性が落ちたのはユニークなSーO相互作用をした為と推定しており、硫黄の電子的効果は無視できない。

スポンサーサイト

テーマ : 科学・医療・心理
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

Secret

プロフィール

Janus

Author:Janus
趣味で読んだ創薬化学論文を綴った日記。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。