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アカデミアの長所は薬理、企業の長所は創薬化学

Frye S, Crosby M, Edwards T, Juliano R. US academic drug discovery. Nature reviews. Drug discovery. 2011;10(6):409-10.
Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21629285


大学や非営利団体の創薬についての調査事例は少ない。ここでは米国でのこれらの機関の創薬についてアンケートを実施し、その研究内容と状況を調査した。ここでは、低分子医薬品にフォーカスする為に、モノクロナール抗体のような巨大分子は除去した。

・78機関から調査し、71%の回答を得た。
・標的疾患は癌86%、感染症71%と多い(Fig. 1a)。一方で、発展途上国での疾患30%、オーファン疾患36%と積極的に検討されている。
・ターゲットクラスはGPCRやキナーゼのようなドラッガブルなターゲットが多い(Fig. 1b)。一方で、酵素とは異なる新規なターゲットも12%対応しており、ターゲット不明のフェノタイピング・アッセイは20%を占める。
・49%は文献でバリデーションされていないターゲット。27%は非臨床でバリデーションされており、臨床で作用が明確なターゲットは僅か18%(Fig. 1c)。
・72%の機関でヒット・トゥ・リードの創薬化学を検討している。51%の機関ではビボを実施できる。42%の機関では薬物動態が検証可能。
・HTSでヒット化合物を見出す機関は45%、フォーカス・ライブラリーを利用しているのは20%、ナレッジ・ベースでは21%(Fig. 1d)。
・研究開発のステージは、基礎段階が多い(Fig. 2)。

アカデミアでは、企業以上にバイオロジーの専門性とイノベーションに強みを持っていると考えている。一方で、企業は、アッセイやスクリーニング、特にメディシナル・ケミストリーに強みがあると考えている。大学側が課題としているのは、ファンドとメディシナル・ケミストリーと創薬についての知見であり、大学の薬理と企業の創薬化学のコラボレーションが次世代創薬の生産性を発揮するビジネスモデルと考えられる。
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テーマ : 科学・医療・心理
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