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フェノタイピング・第2幕

Kotz J. Phenotypic screening, take two. Science-Business eXchange. 2012;5(15):1-3. Available at: http://www.nature.com/doifinder/10.1038/scibx.2012.380



ターゲット・ベース創薬の限界を感じたノバルティスやGSKは旧来のフェノタイピング・ベース創薬に回帰した。一方でロッシュやジェネンテックは引き続きターゲット・ベース創薬に集中している。ノバルティスでのフェノタイピング・スクリーニングは10年前に遡る。ノバルティスでは、この手法が、疾患と関連する真のターゲットを探索する手法になりうると考えている。フェノタイピング・スクリーニングは、単一細胞系から複合細胞系まで用意して実施している。たとえば癌に関しては遺伝子変異の明確になっている癌患者から1000種類の細胞株を集めたプラットフォームのCCLEをスクリーニング系に利用している。また臨床開発には進んでいないが、この手法により新規ターゲットを同定する事に成功している。フェノタイピングからのターゲット同定は40%程度を目指している。ターゲット不明のままでは毒性のメカニズムが説明不能で臨床開発が困難であり問題となる。また、遺伝子とケミカル・プロテオミクスとを組み合わせる事でフェノタイピングは成功すると考えている。GSKでは10年前まではセルベースを放棄してターゲットベースにフォーカスしていたが、今ではセルベースの割合が増えてきている。4年前には代謝疾患に関わるパスウェイで5つのセルベーススクリーニングを検討したが、当時はターゲット分子が同定できずに優先順位をつける事ができなかった。しかしケミカル・プロテオミクスの革命的な進展によって、ターゲット同定の成功確率は、フェノタイピング・スクリーニングに依存するとはいえ、約70%まで飛躍的に改善した。
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