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臨床情報をフィードバック;研究開発一気通貫情報管理データベース構築

Vanderwall DE, Yuen N, Al-Ansari M, et al. Molecular clinical safety intelligence: a system for bridging clinically focused safety knowledge to early-stage drug discovery - the GSK experience. Drug discovery today. 2011;16(15-16):646-53.
Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21601652

毒性は臨床試験後期で化合物がドロップする主要因の一つである。GSKは毒性回避の為に、臨床試験情報を研究段階にフィードバックし、情報の一元管理、検索できるシステムを開発した。臨床情報は研究者にとって非常に価値があるのは間違いなく、研究へのフィードバックの意義は誰もが認識している。透明性に重きを置いて研究開発効率化に踏み切ったGSKのガバナンスの意思決定は価値がある。

従来の医薬品開発でのフローが、化合物探索→前臨床安全性試験→ヒト安全性試験の一方通行であったのに対して、GSKの分子臨床安全性情報(MCSI)システムは、ヒトでの安全性試験の情報を継続的を取り入れ、化学・薬理・安全性のナレッジを集積し、研究段階にフィードバックする。MCSIを基軸としたこのサイクルは、研究段階と臨床段階の安全性についての認識のギャップを埋め合わせる効果を発揮する(Fig. 1)。

MCSIにはGSK化合物プロファイリングデータ、FDA / WHOの副作用シグナルスコア(marketed Rx)、GVK BIOの臨床、薬理試験の毒性データ、メカニズムベースの毒性データ、活性代謝物データ、ワシントン大学の代謝物、薬物間相互作用データが収載され、化合物構造にデータマッピングする事で8万化合物に情報が付加されている。これは、GSKの化合物エディター、ケミアキソン情報システム、データ可視化ツール、統計的モデリング、ダウンロード支援ソフトとも連携している(Fig. 2)。

MCSIのインターフェースは使い勝手が良いようにカスタマイズされ、構造式検索によって(a)クイックレポート、(b)インターフェイス上段に安全性の情報が表示、詳細な情報はドリルダウン可能 (Fig. 3)。

たとえば化合物2や3を検索すると、類似度構造を持つDR-4004やTAK802が得られ、そのオフターゲット活性が入手できる(Fig. 4)。

臨床試験での副作用とターゲットとの構造毒性相関がオン・デマンドに視覚化表示され、詳細なデータにはドリルダウンで入手できる(Fig. 6)。
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テーマ : 科学・医療・心理
ジャンル : 学問・文化・芸術

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趣味で読んだ創薬化学論文を綴った日記。

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